スクールブランディング│ SHOW BALLET JAPAN
■バレー教室のブランディング│壮大な発表会とそれを支えるスタッフの表情
神奈川県・東京都で、みなとみらい校 Studio KAPUA、横浜校 YES InternationalSchool、反町スタジオ 松ヶ丘ビル、恵比寿校 スタジオカルフールの4校を運営する【SHOW BALLET JAPAN】さんの発表会撮影をさせて頂きました。
この撮影にあたりまして、先生には事前に撮影アンケートをお送りしました。その答えにはシンプルな中にとても熱く確固たる想いを感じました。おそらく、その想いを表現するためには当日の発表会風景だけでは不可能で、その準備やリハ、現場に関わる全ての人の空気を撮影する必要があると感じ、前日からおじゃまして撮影する流れとさせていただきました。意図・運用によって映像の本質が変わってくるために、こういったご提案をさせて頂く場合があります。
│初めてお会いした時のまり先生の印象
コロナ禍で開催がどうなるか、、約1年くらいまえに撮影のオーダーを頂きました。ラインでのやりとりですごく、明るく朗らか・芯の熱い女性であることの印象はもっておりました。そしてHPを拝見すると、、美人♡初日会場入りしたのはすごく緊張していたのを覚えています。僕自身「バレエ」を間近でみることは初めてで、基本の「き」も右も左もわからない、そんな状況でしたので、不安も少しありましたが、逆に知らないからこその視点もあるはず!とワクワクしながら撮影を迎えたのでした。そんな中、会場をウロウロしていると、、「あ~内海さ~~ん!!」と印象そのままに明るく朗らかに、そして優しく迎えてくださいました!そして美人♡少しお話をさせていただき、あ、この人の想いを表現するには、、と感じた勘が正しかったことを確信しました。まり先生は、『人』を何よりも大切にする方だったのです。会場スタッフや撮影スタッフへのお気遣い、インストラクターへの信頼、なにより生徒さんや保護者の方々への感謝とリスペクト。全てが、素晴らしい!!と一気にファンになったのでした。特に、こういったダンス系の発表会のリハーサル風景をみると、かなりピリピリしながら厳しい言葉が当たり前のように飛ぶ世界だったりするのですが、穏やかに、しっかりと指示をだし、「動いてもらえる?ごめんね」「ありがとう」と、必ず感謝の一言を付け加えながら、進める姿は感動すらおぼえました。
│撮影のすすめかたの選択
1日目午後:場当たり?(専門用語自身なし)、夕方:ゲネプロ?
2日目午前:リハーサル?、午後:本番
と4回の撮影チャンスがありました。
とはいえ、本格的なメイクは本番当日(それすらもわかってませんでしたがww)その中で、すべて同じ場所からとっても無意味。本番ならではのポジションと表情・空気を撮れるのが舞台袖、というところから逆算して考えていきました。スタッフの仕事の様子・表情・、ノーメイク状態で撮れるシーン、、リラックスした子どもたちの笑顔、リハーサルでは本番とほぼ同じ形なので客席から。保護者の表情も、、とは思ったのですが、暗かったため現実的ではなかったので諦めました。
その状況でしか撮影できないもの→客観的なシーン→そのスキマのサイドストーリーという優先順位をつけ撮影に臨めました(結果的にww)。
│感情移入から、感情の同期へ
実際間近で子どもたちのバレエをみると、、物語にみるみる引き込まれていくのでした。これはおそらく撮影者冥利に尽きる体験だったと思います。望遠レンズのファインダーで表情を撮影していくうちに、シンデレラに魅かれていく感覚、そして意地悪お姉さんたちが本気で意地が悪い子たちに見えてきたのです。しかしながら、舞台を離れ袖にきたその子どもたちは、礼儀に正しく・清々しいほどに一生懸命な中学生。ここまでに、『役を表現』することができるのか、、と本当に感動しました。言葉は悪いのかもしれませんが、「それもバレエ」で。声を一切発することなく、体と表情と空気のみで表現するこの凄まじさは間近で感じなければ体験はできません。
僕は、感情移入と似た状態なのですが、どう思っているか?どう感じているか?といったように、被写体になりきることを『感情の同期』と表現しています。撮影を一切考えずに、このシンデレラの舞台をどの視点でみれば一番面白いかを考えようとしましたが、この空気に触れるうちに、勝手に「王子」の視点に立って物語を感じ、同期しながら撮影をしていました。その結果、シンデレラを虐めるお姉さん役の子たちに本当に嫌悪感や(笑)、ママハハに憎しみすら感じ、魔法をかけてくれた妖精に本気で感謝したのでした。そしてシンデレラを本気で美しいと思いながら、、(中身は中学生ねwww)
│制作後に感じたこと
発表会をショートにまとめる撮影は今までに経験していましたが、ここまで具体的な立場で感情同期することはありませんでした。なぜ、ここまでは入れ込んだかといえば、やはりご依頼主のSHOW BALLET JAPANの主催、まりさんの想いの強さと、お人柄が本当に素晴らしかったからだと確信しています。よく「プロに任せておけば大丈夫」と言われることが多いのですが、スキマグラフの映像は外見や表面上のカッコよさを動画にするのではなく、心や想いといった形には見えない、内面を映像で表現することにこだわった撮影をしています。想いが強ければ強いほど、そして具体的であれば具体的であるほど、「どう撮影すればいいか?」が鮮明になります。要は余計なことを考えなくてもよくなるのです。その1点に集中できていたため、ある意味ゾーン状態で撮影編集ができた、ということだと思います。これからも、画を動画にするビデオグラファーとは一線を画した、内面の心や想いを映像を使って表現する映像アーティストとして、ご依頼者様に寄り添った映像制作をしていこうと思いました。まりさん、貴重な経験を本当にありがとうございました!!^^
■撮影時間:2日
■編集:1週間以内に完成納品
■納品形態:mp4